顕微鏡は、光学顕微鏡と電子顕微鏡に大分できます。
光学顕微鏡は可視光線を利用した顕微鏡のことで、電子顕微鏡は可視光線の代わりに高圧で加速された電子線を利用する顕微鏡です。
光学顕微鏡の解像力は400nmまでですが、電子顕微鏡は0.2nm~0.4nm前後と考えられています。電子顕微鏡は装置が大型で高価なもののため、特殊な業種でのみ使用されています。それに対し、光学顕微鏡は操作が簡単で安価なものも多いため、企業での検査目的以外にも、一般家庭で使用したりと幅広い場所で使用でき、大変身近なものです。
光学顕微鏡では、対物レンズによって標本物体の拡大像をつくり、その拡大像を接眼レンズによってさらなる拡大像を作ることにより肉眼で観察されます。
顕微鏡は非常に精巧な光学機器のため、取り扱い方によって性能が充分に発揮されなかったりするばかりか、間違った取り扱い方により、機材を傷め、寿命を短くしてしまいます。
顕微鏡観察で使用するデジタルカメラには大きく分けて2種類あります。1つは社会的一般で広く使用されている、静止画の撮影に重点を置いた「デジタルスチルカメラ」で、もう1つは動画の撮影に特化した「デジタルビデオカメラ」です。
顕微鏡観察では主にデジタル一眼レフカメラが使用されます。
デジタルコンパクトカメラはマウントが機種によりバラバラのため、ほぼ使用されません。
顕微鏡には、三眼部分に取り付けて使用します。その際、アダプターが必要になる場合があります。
カメラメーカー各社それぞれマウント規格が異なるため、その規格に応じたアダプターを選ぶ必要があります。
USBカメラと標記されているカメラは、デジタルビデオカメラに分類され、パソコンに接続して使用するもので、
単体で使用することはできません。
顕微鏡には、三眼部分に取り付けて使用します。その際、アダプターが必要になる場合があります。一般的にUSBカメラの取付け部のマウントはJIS規格で定められているCマウント規格になっていることが多いです。
パソコンにはUSBケーブルで接続し、専用のビュアソフトを用いて観察・撮影・加工・測長などをパソコン上で行います。